独エネルギー大手エーオンのハンガリー事業国有化を同国政府が検討している。中道右派のオルバン政権は主要産業の再国有化を進めており、その延長線上にある計画のようだ。同社はコメントを控えている。
\国営ハンガリー通信MTIは先ごろ、オルバン首相がエーオンのハンガリー子会社国営化に言及したと報道。その後ナヴラチチュ副首相は国営放送の番組で、エネルギー価格の上昇を受けて国営化を検討していることを明らかにした。欧州連合（EU）法に合致していることが国営化の前提になるとしている。
\エーオンはハンガリーで送発電事業のほか、天然ガスの輸送・貯蔵事業を展開しており、2011年の売上高は19億5,000万ユーロに上った。国営化の対象となるのが同国の全事業なのか一部の事業なのかは不明。
\オルバン政権は石油・水道などの公益事業の再国有化を進めている。与党・ハンガリー市民同盟（FIDESZ）は議会で3分の2以上の議席を保持しており、あらゆる法案を単独で可決できる。
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