米たばこ大手フィリップモリスのチェコ子会社が8月28日発表した2012年上半期決算は、連結ベースで売上高が62億8,000万コルナで前年同期比12％の大幅増収となったが、純利益は0.2％減の11億2,900万コルナにとどまった。
\増収をけん引したのは輸出で、出荷量が前年同期比33.9％増と非常に好調だった。半面、主力市場であるチェコとスロバキアでは顧客の低価格ブランド志向が進み競争が激化する中、出荷量がチェコで8.1％、スロバキアで1.8％落ち込んだ。
\調査会社ACニールセンによると、フィリップモリスのチェコの市場シェアは50.9％で1.7ポイント低下。国内ブランドの販売が不振だった半面、国際ブランドであるマルボロとフィリップモリスは市場シェアを伸ばした。スロバキアの市場シェアも1.7ポイント失い50.6％に下がった。景気低迷を背景に今後も一段とタバコ製品の市場環境は厳しくなると見られる。
\（1CZK＝3.96JPY）
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