2012/9/5

ロシア

ルサール、上半期は大幅減益

この記事の要約

ロシアのアルミニウム世界最大手ルサールが8月27日発表した2012年上半期決算は、売上高が前年同期比9.7%減の57億1,200万米ドル、純利益が95.25%減の3,700万米ドルだった。アルミニウムの取引価格下落、世界 […]

ロシアのアルミニウム世界最大手ルサールが8月27日発表した2012年上半期決算は、売上高が前年同期比9.7%減の57億1,200万米ドル、純利益が95.25%減の3,700万米ドルだった。アルミニウムの取引価格下落、世界的な景気低迷、原料価格や輸送コストの上昇など様々な要因が業績悪化につながった。引き続きユーロ圏の財政危機や中国の経済成長減速が懸念材料だが、今年後半は中国、日本、米国の需要拡大に期待している。

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上半期の生産量はアルミニウムが前年同期比3.5%増の209万3,000トン、アルミナ(酸化アルミニウム)が2.3%減の393万2,000トン、ボーキサイトが1.3%増の671万3,000トンだった。アルミニウムのロンドン金属取引所(LME)平均取引価格が18.4%下落し、収益率悪化につながった。ただ、4-6月期は経費削減や対米ドルでのルーブル下落などで前期比27.7%の増益を確保している。

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ルサールは生産効率化を高めるため、コストの高い4つの精錬所の処理能力を縮小することを先ごろ決めた。2018年までに27万5,000トン縮小し、減産分は現在シベリアのボグチャンスキーに建設中の最新設備を備えた高効率の精錬所などに置き換える。

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