2012/10/4

ハンガリー

ハンガリー中銀、2カ月連続で利下げ

この記事の要約

ハンガリー中央銀行の国立銀行(MNB)は9月25日の金融理事会、政策金利である2週間物預金金利を6.75%から6.50%に引き下げた。低迷する景気を下支えするため、先月に引き続き利下げに踏み切った。\ MNBのシモル総裁 […]

ハンガリー中央銀行の国立銀行(MNB)は9月25日の金融理事会、政策金利である2週間物預金金利を6.75%から6.50%に引き下げた。低迷する景気を下支えするため、先月に引き続き利下げに踏み切った。

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MNBのシモル総裁は会見で、理事会では金利を据え置く案と0.25%引き下げる案が検討されたが、「僅差」で後者に決定したと述べた。8月の理事会では、オルバーン首相が任命した4人の外部委員が景気刺激を優先すべきであると主張。消費者物価が上昇していることを理由に据え置きを支持する中銀生え抜きの3人の委員を押し切る形で2010年4月以来の利下げが決定されたが、今回も同様の結果となった。

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ハンガリーのインフレ率は8月に6%となり、前月の5.8%から悪化した。MNBではインフレ率は今後も目標値の3%を上回る状態が続き、目標値を達成できるのは14年後半になるとの見通しを示している。一方、景気は低迷が続いており、今年第2四半期の国内総生産は前年同期から1.3%減少した。今後については、実質所得の減少やバランスシート調整、厳しい融資環境などを反映して内需の弱含みが続くことに加え、農作物の極度の不作が不振に拍車をかけると厳しい見方を示している。

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