2012/10/17

総合・マクロ

チェコ国営電力CEZ、欧州最大の陸上風力発電所を操業

この記事の要約

チェコ国営電力のCEZは11日、傘下にあるルーマニアのファンタネレ・コジャラツ風力発電所の出力が540メガワットに達し、陸上風力発電所として欧州最大となったと発表した。年内には240基のタービン全てが稼動し、出力が600 […]

チェコ国営電力のCEZは11日、傘下にあるルーマニアのファンタネレ・コジャラツ風力発電所の出力が540メガワットに達し、陸上風力発電所として欧州最大となったと発表した。年内には240基のタービン全てが稼動し、出力が600メガワットに拡大する見通しだ。

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ファンタネレ・コジャラツ風力発電所は黒海沿岸から17キロの地点にあり、敷地面積は72平方キロメートル。出力2.5メガワットのゼネラル・エレクトリック製タービンを採用している。風車は高さ100メートル、直径99メートルで、発電効率、稼動率などの点で最先端の水準にあるという。

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CEZは2008年にコンチネンタル・ウィンド・パートナーズからファンタネレ・コジャラツ風力発電所のプロジェクト権を買収した。これまでの投資残高は11億ユーロ(27億コルナ)を超える。プロジェクトは好調で、今年上半期だけでも連結利益に7億コルナ貢献しているという。

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同プロジェクトがスタートした当時、ルーマニアにおける風力発電設置容量は14メガワットにとどまっていた。CEZは昨年、ルーマニアで最も多くグリーン電力証書の交付を受けた。

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CEZは国外の再生可能エネルギー事業に力を入れており、昨年末にはポーランドの風力発電会社、エコウィンド・コンストラクション・ポーランドの過半数株を買収した。エコウィンドは現在、15プロジェクトを推進しており、その規模は合計700メガワット強に上る。

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