2012/10/17

総合・マクロ

モンテネグロ議会選挙、与党続投へ

この記事の要約

モンテネグロで14日実施された議会選挙で、中道左派の与党連合が第1党となり、政権を維持することが決まった。開票率95.1%時点で、ミロ・ジュカノヴィッチ前首相率いる社会主義者民主党(DPS)や社会民主党(SDP)で作る与 […]

モンテネグロで14日実施された議会選挙で、中道左派の与党連合が第1党となり、政権を維持することが決まった。開票率95.1%時点で、ミロ・ジュカノヴィッチ前首相率いる社会主義者民主党(DPS)や社会民主党(SDP)で作る与党連合「欧州的なモンテネグロ(ECG)」が45.6%を得票し、定数81議席のうち39議席を占める見通しだ。ただし、単独では過半数には及ばず、少数民族政党を連立パートナーとして獲得する必要がある。

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野党連合の「民主戦線(DF)」の得票率は23.7%(20議席)、親セルビアの社会主義者人民党(SNP)は10.6%(9議席)、新党の「ポジティブ・モンテネグロ」は9%(7議席)だった。

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モンテネグロは1991年以来、社会主義政権が続いている。野党間の闘争が止まず、今回も与党を政権から追い落とすことができなかった。

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欧州でも汚職問題が深刻なモンテネグロだが、ジュカノビッチ一族も数多くのスキャンダルに関わっている。前首相自身、1990年代のたばこ密輸に関して西欧諸国で訴追を受けている。首相に就任すれば刑事免責特権を得ることになる。

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モンテネグロでは、6月に欧州連合(EU)から加盟候補国として正式認定を受けたことを機に、議会選が前倒しで実施された。

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