欧州投資銀行(EIB)は15日、ルーマニアの小規模投資プロジェクトを支援するため、伊銀行最大手インテーザ・サンパオロのルーマニア子会社および同リージング子会社と融資契約を交わした。両社への融資は初めてで、融資額はそれぞれ1,500万ユーロと500万ユーロ。
\ルーマニアの中小企業に有利な条件で中長期的に資金調達できる機会を提供すると同時に、重要な公共インフラプロジェクトの推進を支援することが今回のEIB融資の狙い。同国の生産性と競争力の向上につながることを期待している。インテーザ・サンパオロは顧客の6割以上が中小企業で、近年は中欧事業にも力を入れている。EIB資金は工業・サービス業種の中小企業の設備投資や、公共事業体のインフラ整備や医療、教育などの分野の小規模プロジェクトへの融資に充てるとしている。
\EIBのルーマニアでの融資額は、1991年以降で累計約90億ユーロに上る。このうち中小企業・公共事業体の小規模プロジェクトを対象にした融資は、今回契約分を合わせて約9億ユーロとなる。
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