2012/11/7

ポーランド

12年の医薬品市場は縮小、5~6%減の266億ズロチに

この記事の要約

ポーランドの医療情報会社ファーマエキスパート(Pharmaexpert)はこのほど、2012年の国内医薬品売上高は約266億ズロチとなり、前年から5~6%落ち込むとの見通しを発表した。\ ファーマエキスパートのクラ社長は […]

ポーランドの医療情報会社ファーマエキスパート(Pharmaexpert)はこのほど、2012年の国内医薬品売上高は約266億ズロチとなり、前年から5~6%落ち込むとの見通しを発表した。

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ファーマエキスパートのクラ社長は医薬品販売が落ち込んでいる最大の理由として、今年1月から施行された薬剤費の還付に関する新ルールを挙げる。新ルールでは同じ効果を持つ医薬品のグループの中で最も価格が低いものを基準に算出した固定マージンが導入された。このため薬局では価格の高い医薬品を販売するインセンティブがなくなった。また、還付対象となる医薬品のリストは毎月更新され、その度に価格を変更し在庫の再評価を実施しなければならないために薬局の負担が増えていると指摘する。

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証券会社エルステ・セキュリティーズのアナリスト、Czachor氏は医薬品市場の展望について、2013年には還付対象医薬品の価格下落が市販薬の販売価格の上昇によって相殺されると指摘。市場は最高で3%の成長が見込めるとの見解を示している。(1PLN=24.91JPY)

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