スロベニアの白物家電最大手ゴレニエは16日、2012年1-9月期に640万ユーロの純損失を計上したと発表した。赤字決算は2009年以来初めて。前年同期は780万ユーロの黒字だった。売上高は前年同期比2.7%減の9億2,950万ユーロ、税引き・利払い・償却前利益(EBITDA)は17%減の5,110万ユーロ、税引き利払い前利益は34.8%減の1,520万ユーロだった。ゴレニエは通期では黒字を確保できるとみている。
\欧州債務危機の影響が続く中、第3四半期は景気がさらに悪化した。スロベニア、チェコ、スロバキア、ウクライナ、オランダ、フランスなど重要市場で販売が伸び悩んだ。生産移管に伴う物流コストの拡大も響いた。
\ゴレニエは、9月以来、新規受注が増えつつあることや、コスト削減措置、フィンランドからチェコへの生産移管の効果が今後現れる見通しを示し、通期では黒字を確保できると見込んでいる。
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