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2012/11/21

ロシア

アルミ大手ルサール、第3四半期は赤字に転落

この記事の要約

ロシアのアルミ地金世界最大手ユナイテッド・カンパニー・ルサールが12日発表した2012年第3四半期(7~9月)決算は、最終損益が1億1,800万米ドルの赤字となった。前年同期は4億3,600万ドルの黒字だった。欧州債務危 […]

ロシアのアルミ地金世界最大手ユナイテッド・カンパニー・ルサールが12日発表した2012年第3四半期(7~9月)決算は、最終損益が1億1,800万米ドルの赤字となった。前年同期は4億3,600万ドルの黒字だった。欧州債務危機と中国経済の減速によるアルミ需要の低迷が響き、赤字に転落した。

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第3四半期の生産量は、アルミが前年同期からほぼ横ばいの14万2,000トン、アルミナが14.9%減の174万トン、ボーキサイトが19.4%減の286万4,000トンだった。ルサールは、日本政府の尖閣諸島の国有化をきっかけに中国で発生した大規模な反日抗議行動の影響で日本車メーカーが減産に追い込まれこともアルミ需要の減少に追い打ちをかけたと説明している。今後の見通しについては不確実性が高いとしながらも、第4四半期には中国経済が回復基調に転じるとともに、米系自動車メーカーの需要拡大が見込めるとしている。

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