2012/11/28

総合・マクロ

ロシア、原子力開発を加速

この記事の要約

ロシアのメドベージェフ首相は22日、ノヴォヴォロネジ原子力発電所で開かれた経済の近代化・革新に関する会合で、原子力技術を推進する政府の方針を改めて確認した。原子力公社(ロスアトム)のプレス発表によると、関連予算を拡大し、 […]

ロシアのメドベージェフ首相は22日、ノヴォヴォロネジ原子力発電所で開かれた経済の近代化・革新に関する会合で、原子力技術を推進する政府の方針を改めて確認した。原子力公社(ロスアトム)のプレス発表によると、関連予算を拡大し、主要開発計画の実施を加速させる方針だ。ロシアは2050年までに高速炉と閉鎖式核燃料サイクル、ウラン・ プルトニウム混合酸化物燃料(MOX燃料)から成る原子力発電システムを構築し、国内電力需要の45~50%をまかなうことを目標としている。

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ロスアトムは国の年間原子力開発予算600億ルーブル(19億米ドル)のうち、230億ルーブル(7億3,700万ドル)を支出している。2020年には07年の10倍に当たる420億ルーブルの予算枠が得られる見通し。

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主要プロジェクトの一つは、2020年までに高速炉技術と核燃サイクルの実験稼働を実現させ、30年からの実用化を目指すものだ。9月にはトムスク州セヴェルスクのシベリア化学コンビナート(SCC)に鉛冷却高速炉「ブレスト300(出力300メガワット)」を設置する計画が公表された。同時に濃縮窒化物燃料(dense nitride fuel element)の生産設備も整備する。原子炉は2016年に着工し20年に稼働する予定だ。ここで得られたノウハウを基に、商用炉として「ブレスト1200(1200メガワット)」を全国に配置する。

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SCCにはすでにウラン濃縮工場があるが、MOX燃料プラントと新たなウラン転換施設も整備する。

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ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ
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