2012/12/5

ハンガリー

ロシア原子力公社、ハンガリーに営業子会社

この記事の要約

ロシア原子力公社(ロスアトム)は11月29日、ハンガリーに営業子会社を開設したと発表した。ハンガリーで唯一のパクシュ原子力発電所では原子炉2基の新設が計画されており、ロスアトムは子会社を通じて受注に向けた活動を活発化させ […]

ロシア原子力公社(ロスアトム)は11月29日、ハンガリーに営業子会社を開設したと発表した。ハンガリーで唯一のパクシュ原子力発電所では原子炉2基の新設が計画されており、ロスアトムは子会社を通じて受注に向けた活動を活発化させる。同社が国外に営業子会社を設けるのは6度目。所長にはパクシュ原発を操業する国営電力MVMの副社長を務めた経歴のあるザラン・バーチュ氏が就任した。

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ロスアトムは今回の決定について、現存・将来のプロジェクトにおけるハンガリー原子力企業との提携関係を深めるためと説明。ロスアトムのグローバル・サプライチェーンへの参加を促し、ロシアとハンガリーに限らず、世界各国におけるロスアトムのプロジェクトでハンガリー製品を採用する可能性に触れた。

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パクシュ原子力発電所はブダペストの南方約100キロに位置する。1983年に操業を開始し、87年までに4基の原子炉が稼動した。改修工事を経て、総出力は2,000メガワットに拡大。MVMによると、2011年の発電量は1万5,685ギガワットと、国内総発電量の40%を超えた。

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大手企業向け法務情報サービスのインターナショナル・ロー・オフィス(ILO)によると、5号機、6号機は1,000~1,600メガワットの加圧水型炉となる予定で、2023~30年の稼動が予定されている。

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