ガスプロムとサハ共和国政府の代表は11日、ヤクーツクで作業会合を行い、提携プロジェクトの進捗を確認するとともに、今後の協力体制の可能性を話し合った。ガスプロムによるヤクーツク・ガス生産センター投資計画の実施決定を受けたもので、投資環境改善に向けた長期的な税制優遇措置の策定などが提案された。
\ガスプロムは政府の委託でロシア東部のガス生産・輸送・供給インフラを統合的に開発する「イースタン・ガス・プログラム」を実施している。会合では同プログラムの実現における優先課題として(1)チャヤンダ・ガス田の開発準備作業(インフラ整備など)(2)ヤクーツク―ハバロフスク―ウラジオストク基幹パイプラインの建設(3)ベロゴルスクにおけるガス処理プラントの建設――が確認された。
\計画によると、ヤクーツクとイルクーツクのガス生産センターは共通の「ガス輸送システム(GTS、仮称)」を通じてガスを輸送することになる。
\チャヤンダ油田・ガス田における生産は2014年および2017年に開始する。稼動が本格化するとガスは年間最大250億立方メートル、原油は最低150万トン生産できるという。
\また、採取するガスに多く含まれているヘリウムを(2)の処理プラントで取り出す計画だ。
\(3)のパイプラインは全長3,200キロメートル、年間輸送能力は610億立方メートルで、2017年末の稼動を予定する。既存の東シベリア―太平洋石油パイプラインに沿って敷設することで運営コストを抑える。
\ガスプロムは今回のプロジェクトがサハ共和国の経済に大きく貢献すると強調している。建設要員は1万5,000人、新たに生まれるガス産業の雇用は5,000人と見込んでいる。
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