トルコのガラスメーカー、トラキアジャム（Trakya Cam）は、欧州復興開発銀行（EBRD）から総額1億1,000万ユーロの融資を受ける。新工場の建設や既存工場の生産能力拡大に活用する。EBRDが12月20日明らかにした。
\融資のうち7,000万ユーロはロシアのタタルスタン共和国に新設する板ガラス工場とトルコ国内の工場のエネルギー効率向上プロジェクトに、4,000万ユーロはフロートガラスとガラス器を生産するブルガリア工場の生産能力の強化に充てる。
\EBRDによると、ロシアでは省エネガラスの普及が進んでおらず、建物の熱効率が欧州連合（EU）諸国と比べ低い。トラキアジャムが同国で高品質ガラスを生産することは将来的に建物の熱効率改善につながり、エネルギー消費の抑制が期待できる。また、トラキアジャムがトルコ工場で導入を予定している廃熱回収と酸素燃焼システムは二酸化炭素（CO2）の排出の削減に貢献する。製造・サービス担当ディレクターのルセネット氏によると、今回のトラキアジャムに対する融資によって実施されるプロジェクトで、年間40万トンのCO2削減効果が見込めるという。
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