ポーランドが国内最大の船舶エンジンメーカーであるH.ツェギエルスキを民営化する。先月末に国家資産省が発表したところによると、90.58%以上を売却する方針だ。その名目額は1億ズロチ(2,500万ユーロ超)に上る。関心のある投資家は来月4日までにその旨、申し出ることができる。
\同社は国が100%出資する国営企業だ。民営化法に基づき、従業員に合計9.42%の先買い権が認められている。資産省は先買い権が行使されなかった分を含めて全株式を売却する。
\ツェギエルスキは1846年の創業で、船舶エンジン、発電用タービン、機関車のメーカーとして知られる。戦後、国有化され、1950年代にスイスのズルツァー・ブラザーズ(現バルチラ・スイス)とデンマークのバーメスター&ワイン(B&W)から船舶エンジンのライセンスを取得した。体制転換後の1990年代に大規模な企業再編を実施し、株式会社化。子会社10社は分社化した。このうち1社はフォルクスワーゲンの傘下にある。
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