仏フランステレコム傘下のポーランド通信最大手TPSAが12日発表した2012年10-12月期の純利益は前年同期比86%減の5,100万ズロチとなり、市場予想の1億3,400万ズロチを大幅に下回った。売上高は6.4%減の34億8,400万ズロチだった。2012年通期の売上高は前の期比5.2%減の141億ズロチ、純利益が55%減の8億5,500万ズロチだった。TPSAは業績不振を受け、年間配当を前期比1ズロチ減の1株当たり0.5ズロチに大幅減配する方針を明らかにした。
\TPSAは固定電話事業の不振に加え、モバイルターミネーションレート(MTR:携帯電話の回線を他社の電話ネットワークに接続する際の接続料)の引き下げ、新規業者の参入による競争激化などにより業績の低迷が続いている。同社は2013年の電気通信市場が前年比で27億ズロチ縮小するとの見通しを示したうえで、コスト削減と非中核事業の売却を中心とした経営合理化によって業績を改善させる方針を示した。13年は従業員1,700人を削減するほか、インターネットポータルのWirtualna Polskaを売却することが決まっている。
\