ウクライナの首都キエフで道路インフラの老朽化が深刻な問題となっている。キエフ市のポポフ行政府長官はこのほど、市内の道路の85%が耐用年数の限界に来ていると明らかにした。
\キエフ市の道路総面積は2,600万平方メートル。ポポフ長官は、「道路の激しい損壊が見られる」と述べ、直ちに大規模修繕が必要な道路の面積が30万平方メートルにのぼることを明らかにした。道路の建設維持補修を担当する公営企業キーウアフトトル(Kyivavtotor)のフリンスキー社長は、劣悪な道路インフラの背景には、1980年代に粗悪な舗装材が使用されたことがあると指摘。このほかにも、交通量の増加やアスファルトコンクリート舗装に関する基準が遵守されていないなどを問題点として挙げる。同社長によると、道路の日常修繕だけで年間2億7,200万フリブナの費用が必要だという。(1UAH=11.26JPY)
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