2013/3/20

ハンガリー

製薬最大手リヒター、フィンランド同業と提携

この記事の要約

ハンガリー製薬最大手のゲデオン・リヒターはこのほど、フィンランド同業オリオンと中枢神経系(CNS領域)の研究開発(R&D)で提携すると発表した。これにより、費用節約と開発の高速化を目指す。\ 契約は、創薬段階に […]

ハンガリー製薬最大手のゲデオン・リヒターはこのほど、フィンランド同業オリオンと中枢神経系(CNS領域)の研究開発(R&D)で提携すると発表した。これにより、費用節約と開発の高速化を目指す。

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契約は、創薬段階にある候補物質3種を共同で選択して研究を進める内容で、関連経費は全て折半する。製品化後の営業権については、まだ決まっていない。

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ハンガリーの証券ニュースサイト「ポートフォリオ」は今回の提携について、世界的な製薬業界の再編や、巨額のR&D投資に対する投資家の理解が小さくなってきていることを背景に、製薬会社が精力的にR&D提携を進める最近の動きを表しているとコメント。リヒターにとっては得意分野を強化し、経費を大幅に削減できる可能性があると分析している。

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オリオンはフィンランドのエスポーに本拠を置き、医薬品・診断薬を開発・生産・販売している。開発の重点はCNS領域のほか、抗がん剤、救急薬剤、呼吸器系吸入薬においている。2012年の売上高は9億8,000万ユーロ。

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リヒターはブダペストに本拠を置く中欧の製薬大手で、婦人疾患、CNS領域、循環器疾患などの医薬品を供給している。昨年の連結売上高は約11億ユーロに上った。

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