EU(欧州連合)統計局ユーロスタットは21日、2010年の域内地域別1人当たりGDP(購買力平価換算、EU平均=100)調査の結果を公表した。それによると、最高はロンドン中心部(328)、最低はブルガリア北西部のSeverozapaden地方(26)で、両者の間には約13倍の開きがあった。中東欧地域でトップ10にランクしたのはブラチスラバとプラハのみで、ワースト20は全てルーマニア、ブルガリア、ハンガリー、ポーランドで占められるなど、東西の経済格差が依然として大きいことが如実に現れる結果となった。(表参照)
\この調査は加盟27カ国の270地域を対象としたもの。125以上の水準に達した44地域を国別に分けると、ドイツが8地域で最も多く、オランダとオーストリア(各5地域)、ベルギー(4地域)、スペイン、イタリア、英国(各3地域)がこれに次いだ。ユーロスタットによれば、上位地域では周辺からの通勤者が経済力を押し上げている例が多いという。
\一方、75に届かなかった69地域ではポーランドが15地域で最多。チェコ、ギリシャ、ルーマニア(各7地域)、ハンガリー(6地域)と続いた。
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