中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2013/6/5

CIS諸国

モンサント、ウクライナでトウモロコシ種の現地生産を計画

この記事の要約

世界最大手の種苗メーカーである米モンサントは、ウクライナでトウモロコシの種の現地生産を計画している。同国の農業の発展の勢いを事業拡大につなげる戦略で、現地工場建設に1億4,000万ドルを投資する。現地経済紙『コメルサント […]

世界最大手の種苗メーカーである米モンサントは、ウクライナでトウモロコシの種の現地生産を計画している。同国の農業の発展の勢いを事業拡大につなげる戦略で、現地工場建設に1億4,000万ドルを投資する。現地経済紙『コメルサント・ウクライニ』が同社のロシア・ウクライナ生産事業の責任者であるフォミナ氏の情報として報じた。

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工場建設地はまもなく決定するもようで、ウクライナ中西部のヴィーンヌィツャ市の80ヘクタールの用地などが候補に挙がっている。建設プロジェクトへの市当局の認可が8月までに下りれば2015年に稼働開始する。ウクライナはトウモロコシの輸出量で米国、アルゼンチン、ブラジルに次ぎ世界4位につけるが、その種は約5割が輸入されておりモンサントにとって大きな市場である。現地生産の一部輸出も計画している。

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モンサントは生産性を高め現地生産者の競争力を向上するために高品質の種を投入する必要があると自社製品をアピールしているが、ヴィーンヌィツャでは遺伝子組み換え種への懸念が強く議会に建設反対を求める声も上がっているようだ。

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