2013/6/19

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ボスニア・ヘルツェゴビナ、13年の成長率は0.5%の予想

この記事の要約

ボスニア・ヘルツェゴビナ経済は、債務危機による欧州経済の混乱の影響を受け、2012年に前年比0.7%減のマイナス成長となった。中期的には徐々に回復に向かうと見られ、15年には3.5%のプラス成長が予想されている。\ 13 […]

ボスニア・ヘルツェゴビナ経済は、債務危機による欧州経済の混乱の影響を受け、2012年に前年比0.7%減のマイナス成長となった。中期的には徐々に回復に向かうと見られ、15年には3.5%のプラス成長が予想されている。

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13年の成長率は0.5%と小幅にとどまる見通し。欧州連合(EU)や中東欧諸国の景気後退に伴う外需の不振は緩和される傾向にあり、製造業には明るさが見られる。昨年は4.7%のマイナス成長となったが、今年第1四半期は前年同期比9.7%の増加と好調だった。特に木材加工、医薬品、金属製品の輸出が好調だった。一方で、高失業率と緊縮財政による内需の落ち込みは深刻だ。失業率は28%に達しており、賃金は低水準のまま据え置かれている。政府は財政再建の一環として、公務員給与のカットを決めており、個人消費回復の見通しは立っていないのが現状だ。

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