チェコ国営電力CEZが計画するテメリン原子力発電所拡張工事の入札手続きが遅れる見通しとなっている。候補企業との交渉が難航し、少なくとも10月までかかるとみられるためだ。従来は9月中旬に落札企業を決定する予定だったが、来年にずれ込む可能性もある。CEZが2日発表した。
\今回の拡張工事は原子炉2基を新設するもので、工費は2,000億~3,000億コルナと推定される。発注先の候補として、東芝の米国子会社ウェスチングハウスとロシア原子力公社(ロスアトム)が残っている。
\交渉が難航している一因には、電力卸価格の低迷による採算性確保の難しさがあるとみられる。政府は、稼動初期の損失を補てんする国家助成実施に向けて、欧州連合(EU)に許可を求めている。(1CZK=5.00JPY)
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