スロベニアのスーパー小売大手メルカトールが8月28日発表した2013年1-6月期(上期)決算の営業利益(EBITベース)は1,130万ユーロで、前年同期から50%減少した。景気悪化により個人消費が低迷したことに加え売上マージンも低下し、収益が悪化した。ただ、最終赤字額は1,510万ユーロで、前年同期から2割縮小。売上高は3.3%減の13億5,600万ユーロだった。
\地域別の売上高は国内が3.8%の減少。国外市場ではクロアチアが13.8%の大幅減となった半面、メルカトールとして第2の市場であるセルビアでは4.2%増と好調だった。アルバニアとブルガリアからの事業撤退もグループ全体の減収につながった。ただ、日用消費財(FMCG)の販売が好調なことや、年初に着手したコスト削減措置も効果を発揮し出しており、第2四半期は第1四半期に比べ業績が改善しているという。
\メルカトールは赤字のクロアチア事業からも撤退する計画で、6月に子会社の出資比率53%を現地食品大手アグロコールに売却。年内に残りの出資分も同社に売却するもようだ。
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