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2013/9/4

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ブルガリアの盗電被害、12年は650万ユーロ

この記事の要約

ブルガリアで盗電が深刻な問題になっている。国内の電力大手3社の2012年の損害額は合計で約650万ユーロ相当に上った。損害額が最も大きかったのはチェコのエネルゴ・プロの340万ユーロ。チェコCEZは約220万ユーロ、オー […]

ブルガリアで盗電が深刻な問題になっている。国内の電力大手3社の2012年の損害額は合計で約650万ユーロ相当に上った。損害額が最も大きかったのはチェコのエネルゴ・プロの340万ユーロ。チェコCEZは約220万ユーロ、オーストリアのEVNも約80万ユーロの損害を被った。現地日刊紙『ドゥネヴニク』が報じた。

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盗電が横行する背景には、生計を圧迫する高い電力料金への不満があるようだ。ブルガリアの電力市場は3つの地域に分けられ、外資系電力会社が各市場をほぼ独占している。今年2月には電力料金引き上げに端を発して政治不信が噴出し、全国的な抗議の動きで内閣が総辞職に追い込まれた経緯がある。

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高い電力料金に苦しむのは個人消費者ばかりではなく、リゾートホテル、バー、レストラン、パン屋など、事業者にも電力メーターを操作して盗電するケースが少なくないという。

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