2013/9/25

総合・マクロ

アルメニア、ロシア関税同盟加盟へ

この記事の要約

アルメニア政府は19日、ロシア、ベラルーシ、カザフスタンで作る関税同盟への加盟準備を実行に移すことを閣議決定した。これにより、11月に予定されていた欧州連合(EU)との連合協定締結の可能性がなくなった。\ この背景には、 […]

アルメニア政府は19日、ロシア、ベラルーシ、カザフスタンで作る関税同盟への加盟準備を実行に移すことを閣議決定した。これにより、11月に予定されていた欧州連合(EU)との連合協定締結の可能性がなくなった。

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この背景には、自らを盟主として旧ソ連諸国の政治的・経済的統合を復活させたいロシアの思惑がある。EUは11月末の東欧パートナーシップ首脳会議で、ウクライナとEU加盟の前段階と位置づけられる連合協定に調印、アルメニア、グルジア、モルドバとは連合協定交渉を完了する予定だった。

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同首脳会議の開催が近づくにつれて、ロシアは関係国への圧力を高めている。アルメニアについては、敵対するアゼルバイジャンに推定10億米ドル相当の武器を輸出することや、アルメニアへの電力輸出価格の引き上げを決めた。

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プーチン大統領はEUをモデルにした「ユーラシア経済連合」の創設を目指している。統合の対象となるのはEU加盟を果たしたバルト三国を除く旧ソ連諸国だが、各国の対応には温度差がある。加盟に積極的なのは中央アジアの小国であるキルギスとタジキスタンに限られ、ウクライナやウズベキスタンなど一定の国力を持つ国や、モルドバのようにEUとの関係強化による利益を見込む国はロシアとの距離を置いている。

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