フランスの製薬大手セルヴィエは9月24日、ハンガリー同業エギスに対する公開株式買付けを行うと発表した。買付価格は1株当たり2万8,000フォリントで、発表前日の株価を33%上回る。買付期間は30日で、金融監督庁の承認後に開始する。
\セルヴィエは1995年に子会社ATPを通してエギスの発行済み株式の51%を取得。公開株式買付けは外国事業会社を100%子会社化するという企業戦略に沿ったもので、残存の382万1,000株全ての買付けを目指す。買付け額はブダペスト証券取引所で行われた公開買付けとして過去最高の1,070億フォリントとなる。
\エギスはブダペスト証取での取引高が上位5位に入る主要銘柄だが、セルヴィエは同社が株式市場で資金調達する必要がないとして年内に上場を取り下げる方針だ。
\エギスの2012年9月通期決算の売上高は前年比3%増の1,330億フォリントで、旧ソ連諸国や中東欧を中心に輸出売上が76%を占めた。国内では販売量で第3位、処方医薬品販売で第3位につける。
\(1HUF=0.45JPY)
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