ブルガリアの鉄道インフラ会社NKZHiがルセとヴァルナを結ぶ232キロメートルの路線近代化を計画している。ドナウ川沿いのルセ港で計画される複合輸送ターミナルと黒海沿岸のヴァルナ港を結ぶ同路線の輸送能力を強化し、物流インフラを整える狙い。
\ルセ―ヴァルナ区間は1866年に開通して以来、大規模な改修はされていない。このため、今回の近代化工事は新たに線路を敷くのと同等の大掛かりなものとなる。工事は◇ルセ―カスピチャンの単線135キロメートル区間◇カスピチャン―ヴァルナの複線97キロメートル区間――に分けて実施される。
\投資額は3億500万ユーロを超える見通しだ。欧州連合(EU)が取り組む汎欧州運輸ネットワーク(TEN-T)計画の一環として助成を受けることが決まっている。
\ルセ港の複合輸送ターミナルは計画策定業務の入札手続が行われている。鉄道・トラック輸送・内陸水運を組み合わせた複合輸送のハブと位置づけられ、2015年の着工が予定される。
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