欧州復興開発銀行(EBRD)は1日、コソボ持続可能エネルギープロジェクト枠組み(KoSEP)の運用を開始すると発表した。同行による融資資金提供のほか、欧州連合(EU)の助成措置、ノルウェー政府の技術支援基金を組み合わせ、総合的なサポートを目指す。
\EBRDは地元金融機関に融資資金1,200万ユーロを提供する。すでに、同国4位銀行のTEBに500ユーロ、ノンバンク系で小口金融を扱うコソボ金融(Agjencioni per Financim ne Kosovoe)およびコソボ農村信用(Kreditimi Rural i Kosoves)に各150万ユーロを貸与することで合意している。また、プログラム参加に関心を示す第4の金融機関もあり、交渉がまとまれば全融資枠を使い切ることになる見通しだ。
\EUは助成枠として300万ユーロを用意している。。
\KoSEPはコソボの中小企業と個人世帯を対象とする。エネルギー効率の高い設備の導入と、省エネ措置の実行を後押しする。
\調査によると、コソボでは今後、再生可能エネルギーの利用を大きく拡大することが可能だ。消費面でも、断熱といった基本的な措置で高い省エネ効果が実現できる。
\EBRDでは、この分野の投資を進めることで、コソボのエネルギー輸入が減少し、エネルギー供給の安定化が可能になるとみている。(東欧経済ニュース5月29日号「欧州復興開発銀、コソボのエネルギー事業支援」を参照)
\