ハンガリー経済の回復が遅れている。中央統計局(KSH)がこのほど発表した8月の輸出高は前年同月比で3.3%縮小。工業生産高も0.9%の伸びにとどまった。
\国内と欧州の経済指標がわずかながらも回復の兆しを見せ続けていただけに、8月の輸出高が季節調整値でも横ばいにとどまった事実は、改めて景気転換の難しさを浮き彫りにした。
\8月の輸出高は3.9%減と輸出の下げ幅を上回った。このため、貿易黒字は6億2,100万ユーロに拡大した。
\工業生産高(季節調整値)は、前月から0.7%のプラスとなり、3カ月連続で増加した。一方、1-8月期でみると、0.8%縮小した。
\昨年は8月、9月に工業生産がピークを迎え、その後、急速に減少した事情がある。これが8月の年間上昇率が小幅にとどまった理由の一つとなっている。
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