2013/10/16

ハンガリー

ハンガリー労組、最低賃金6%引き上げを要求

この記事の要約

ハンガリー労働組合国家同盟(MSZOSZ)委員会は9日、来年の最低賃金の6%のベースアップを要求することを決めた。自由労働組合民主連合(LIGA)が9月末に発表した要求率5.5%を上回った。引き上げ率は公労使による3者協 […]

ハンガリー労働組合国家同盟(MSZOSZ)委員会は9日、来年の最低賃金の6%のベースアップを要求することを決めた。自由労働組合民主連合(LIGA)が9月末に発表した要求率5.5%を上回った。引き上げ率は公労使による3者協議に基づいて最終決定する。

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MSZOSZの具体的な要求額は、一般の月額最低賃金が10万4,000フォリント、技能職では12万1,000フォリント。それぞれ現行額に比べ6,000フォリント、7,000フォリントの引き上げとなる。実質所得が低下する中で、低所得層の貧困問題を解決するには中期的な観点から大幅な引き上げが必要との見方だ。平均賃上げ率はLIGAと同様、4.5%を要求している。

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一方、企業も最低賃金引き上げには前向きで、世論調査会社ポリシー・アジェンダが9月に中小企業500社を対象に行った調査では88%が引き上げを支持。来年の最低賃金が10万フォリントを超えると見る企業は6割に上った。ただ、最低賃金上昇で資金繰りが苦しくなるという企業も3分の1を占めており、3者協議がどの引き上げ率で合意するかは不透明だ。

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