2013/10/30

バルト三国

バルト3国、林産業に重み

この記事の要約

エストニア・ラトビア・リトアニアのバルト3国は豊富な森林資源に恵まれ、林産業が重要な位置を占めている。林産品(木材、家具、紙パルプ)が輸出に占める割合は2012年にエストニアで10.8%、ラトビアで16.2%、リトアニア […]

エストニア・ラトビア・リトアニアのバルト3国は豊富な森林資源に恵まれ、林産業が重要な位置を占めている。林産品(木材、家具、紙パルプ)が輸出に占める割合は2012年にエストニアで10.8%、ラトビアで16.2%、リトアニアで8.6%だった。また、製造業生産に占める割合はエストニアで19.7%、ラトビアで27.8%、リトアニアで11.1%に達した。

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木材の生産はラトビアでは昨年に前年比27.9%増と大きく伸びたが、今年に入ってからは伸び悩んでいる。対照的にリトアニアでは昨年は前年比0.7%のマイナスとなったものの、今年上期は前年同期比10%増加した。また、エストニアでは昨年が前年比1.8%増となり、今年は第1四半期が3.6%、第2四半期は3.6%それぞれ増加している。家具生産はリトアニアで昨年が前年比20.6%増、今年上期は前年同期比4.4%増となった。一方、エストニアは昨年が1.8%減。今年も第1四半期が5.7%、第2四半期は1.1%それぞれ減少し、減少傾向が続いている。ラトビアでは昨年に36.3%の大幅な落ち込みを記録したが、今年に入ってからは回復基調にある。紙パルプの生産はリトアニアで昨年が前年比3.9%、今年上期に20.3%にそれぞれ増加。エストニアは昨年に1.8%増加したものの、今年は第1四半期が2.0%、第2四半期は0.1%それぞれ減少した。ラトビアは昨年が24.1%増となり、今年も1-7月期は8.4%増と好調を維持している。

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木材加工機械の輸入は昨年、ラトビアが1.6%増の6,710万ユーロ、エストニアが13.5%増の4,600万ユーロにそれぞれ拡大した一方、リトアニアは15.8%減の4,370万ユーロに落ち込んだ。

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