2013/11/13

チェコ・スロバキア

テレフォニカのチェコ子会社を買収、投資会社のPPF

この記事の要約

チェコの実業家ペトル・ケルナー氏の傘下にある投資会社PPFグループは5日、欧州移動通信最大手テレフォニカのチェコ・スロバキア事業を買収すると発表した。欧州競争当局の承認を経て、数カ月以内に取引が完了する見通し。\ 対象と […]

チェコの実業家ペトル・ケルナー氏の傘下にある投資会社PPFグループは5日、欧州移動通信最大手テレフォニカのチェコ・スロバキア事業を買収すると発表した。欧州競争当局の承認を経て、数カ月以内に取引が完了する見通し。

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対象となるのは、チェコ子会社と同子会社が100%保有するスロバキア子会社。PPFはチェコ子会社の株式65.9%を636億コルナ(約25億4,000万ユーロ)で取得する。企業買収法に基づき、テレフォニカが手元に残す4.9%を除く他の株式についても公開買い付けを実施する。取引額の半分以上を自己資金でまかない、残りは仏ソシエテ・ジェネラルを幹事とする銀行団からの23億ユーロの協調融資枠を利用する。

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PPFはチェコ子会社の企業名を変更するが、「O2」ブランドを今後4年は使うことができる。

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テレフォニカは2005年にチェコ・テレコムを47億米ドルで買収し、子会社化した。チェコ移動通信市場の最大手で、移動通信で510万人、固定通信で140万人の加入者を持つ。スロバキアでは140万人の移動通信顧客を持つ。今年1-9月期の純益は37億コルナで、前年同期から25%の減益となった。

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チェコではテレフォニカのほか、ボーダフォンとTモバイルが移動通信サービスを提供する。政府は第4の事業者に営業を許可する方針で、経営環境は厳しさを増す見通しだ。

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ケルナー氏はしかし、動画・データ通信の拡大で再び成長が可能と考えている。

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テレフォニカは今回の取引で得た資金を債務返済に充てる予定。

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