2013/11/13

チェコ・スロバキア

チェコ原発入札を欧州委が調査、アレバの脱落問題めぐり

この記事の要約

欧州連合(EU)の欧州委員会は11日、チェコ電力最大手の国営CEZが計画しているテメリン原子力発電所の増強事業をめぐる入札で選考から外れた仏アレバが、同決定を不服としている問題について、予備調査を開始したことを明らかにし […]

欧州連合(EU)の欧州委員会は11日、チェコ電力最大手の国営CEZが計画しているテメリン原子力発電所の増強事業をめぐる入札で選考から外れた仏アレバが、同決定を不服としている問題について、予備調査を開始したことを明らかにした。

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同事業は、テメリン原発に第3・4号機を新設し、発電容量を倍増するというもの。入札にはアレバ、東芝傘下の米ウエスチングハウス、ロシアのアトムストロイエクスポルトが名乗りをあげたが、アレバは昨年、CEZから同社の提案が「重要な要求」を満たしていないと判定され、最終選考に残らなかった。

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アレバは同決定を不当とし、チェコの裁判所に入札差し止めを求める訴訟を起こし、10月に訴えが認められた。

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欧州委の報道官は記者会見で、予備調査は何らかの法令違反に対する手続きとして開始したものではないとしており、現時点ではチェコ当局から情報提供を受けて事実関係の確認を進めているとみられる。

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CEZは同事業の落札業者を2014年または15年に決定する予定で、入札差し止め命令が事業のスケジュールに大きな影響を及ぼすことはないと目されている。

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