2014/1/22

チェコ・スロバキア

チェコ移動通信業界、人員削減を継続

この記事の要約

チェコ移動通信業界で昨年に続き、大幅な人員削減が計画されている。テレフォニカとボーダフォンは1割を整理する予定のほか、Tモバイルでも数十人がカットされる見通しだ。現地経済紙『ホスポダルスケ・ノヴィニー』が20日付で伝えた […]

チェコ移動通信業界で昨年に続き、大幅な人員削減が計画されている。テレフォニカとボーダフォンは1割を整理する予定のほか、Tモバイルでも数十人がカットされる見通しだ。現地経済紙『ホスポダルスケ・ノヴィニー』が20日付で伝えた。

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ボーダフォンは取材に対し、雇用規模を現在の1,800人から11%縮小する予定と認めた。具体的な数は3月末に発表するという。

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テレフォニカも2011年に開始した再編計画を推進する方針だ。投資会社PPFによる買収手続きが完了した後、新たな解雇措置がとられる見通しという。

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リストラの背景にあるのは、移動通信3社で売上高の後退傾向が続いている一方で、次世代規格ロング・ターム・エボリューション(LTE)の通信網整備に巨額の投資が必要となっていることだ。費用ねん出に向けて人件費を含めたコスト削減が不可欠の課題になっている。

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■PPFのテレフォニカ買収承認

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欧州連合(EU)の欧州委員会は16日、PPFによるテレフォニカのチェコ・スロバキア事業買収を承認した。手続きは月末までに完了する見通しだ。

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PPFは13年11月、テレフォニカのチェコ子会社の株式65.9%を636億コルナ(約25億4,000万ユーロ)で取得することでテレフォニカと合意した。買収手続き完了後、法規定に従って少数株の公開買い付けを実施する。

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J&Tバンカのアナリスト、ヴァニチェク氏は3月末までに1株305.6コルナ前後で提案がなされるとみている。この価格はテレフォニカとの取引額に相当する。

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(東欧経済ニュース2013年11月13日号「テレフォニカのチェコ子会社を買収、投資会社のPPF」、11月27日号「チェコ4G入札、既存3企業が周波数獲得」を参照)

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