2014/1/22

バルト三国

リトアニア首相、来年のユーロ導入に強い決意

この記事の要約

来年1月のユーロ導入を目指すリトアニアのブトケビチュウス首相は14日の記者会見で、同目標を達成できない場合は辞任すると述べ、ユーロ導入計画の実現に向けた強い決意を示した。\ リトアニアは当初、2007年のユーロ導入を目指 […]

来年1月のユーロ導入を目指すリトアニアのブトケビチュウス首相は14日の記者会見で、同目標を達成できない場合は辞任すると述べ、ユーロ導入計画の実現に向けた強い決意を示した。

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リトアニアは当初、2007年のユーロ導入を目指しており、06年に導入を正式申請した。しかし、インフレ率に関する基準を満たせなかったため、申請が却下された経緯がある。バルト3国ではエストニアが11年、ラトビアが今年1月にユーロを導入し、リトアニアが唯一の非ユーロ参加国となっている。

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リトアニアではユーロ圏の債務危機や、通貨切り替えに伴う物価上昇への懸念からユーロ導入に慎重な風潮が根強い。しかし、ブトケビチュウス首相は同日、連立政権を組む4与党が政府の戦実現できなかった場合は「個人的に責任を取る」と述べ、不退転の決意で目標達成に取り組む方針を示した。

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ユーロ導入には、前段階となる欧州為替相場メカニズム(ERM2)に最低2年間加わり、自国通貨の対ユーロ標準値の変動率を上下15%以内に抑えることが求められるほか、財政赤字、債務残高、インフレ率、長期金利の4項目で基準を満たす必要がある。EUは7月までにリトアニアが基準を満たしているかどうかを判断し、来年1月のユーロ導入の可否を決定することになっている。

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