独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は今年、スロバキアのブラチスラバ工場で賃金を4%カットする意向だ。代わりに労働時間を現行8時間から6時間に短縮する。労組側の反応はまだ明らかになっていないが、実現すればスロバキアで初めての減給措置となる。現地経済紙『ホスポダルスケ・ノヴィニー』が報じた。
\VWスロバキア側は、生産設備の近代化・生産率向上に向けた措置を理由として挙げ、受注減によるものではないと説明している。一方で労組側への書面では、自動車産業の置かれた状況が厳しく、雇用は安全といえない現状への理解を求めている。
\VWは1991年にスロバキアへ進出。9,400人を雇用し、同国経済をけん引してきた。「トウアレグ」、「トゥアレグ・ハイブリッド」、アウディ「Q7」、コンパクトカー「up!」のほか、ポルシェ「カイエン」の車体を生産している。昨年の生産台数は42万台弱に達したもようだ。
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