2014/1/29

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

スロベニア政府、クルシュコ原発の原子炉増設計画を堅持

この記事の要約

スロベニア南西部にあるクルシュコ原子力発電所の原子炉増設計画をめぐり、2基目となる原子炉の建設予定地の調査を実施していた米エンジアリングコンサルティング会社ポール・C.リッツォはこのほど、「安全上のリスクはエンジニアリン […]

スロベニア南西部にあるクルシュコ原子力発電所の原子炉増設計画をめぐり、2基目となる原子炉の建設予定地の調査を実施していた米エンジアリングコンサルティング会社ポール・C.リッツォはこのほど、「安全上のリスクはエンジニアリングの観点から見て無視できるレベルである」として、建設に問題はないとの調査結果を示した。スロベニア政府はこの調査結果を受け、原子炉増設計画を堅持する方針だ。現地STA通信が伝えた。

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スロベニア政府の計画によると、2号炉は2023年までに建設されることになっている。ただ、建設には国民の同意が必要で、15年までに建設の是非を問う国民投票が実施される予定だ。新原子炉の建設には35億~40億ユーロの費用が見込まれている。なお、クルシュコ原発の運営会社はスロベニア国営のスロベニア電力(GEN-Energija)とクロアチア国営HEPの合弁会社だが、クロアチア側は2号機建設プロジェクトに参加するかどうか態度を明確にしていない。

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クルシュコ原発は1984年に建設され、スロベニアの電力需要の力の40%を担っている。

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