スロバキアの発電会社グラフォバル・エナジー・グループ（GGE）がワルシャワ証券取引所上場に向けた準備を開始した。新規株式公開（IPO）最大1億9,000万ズロチ（4,500万ユーロ）を調達し、企業買収などの事業拡大に投資する。
\公募価格決定に向けたブックビルディングを今月7～10日に実施し、来月21日に上場する予定だ。これにより、同社の発行済み株式数は1.5倍に増える。
\GGEによると、同社は熱電併給施設（CHP）でのエネルギー生産に重点を置いている。スロバキア国内6カ所などに拠点を持ち、熱出力は257メガワット、電気出力は96メガワット。発電能力の80％はCHPによるものだ。
\また、子会社のエルガスを通じてガス取引も手がけ、スロバキア市場で5位、セルビア市場でトップの地位にあるという。
\事業拡大計画によると、スロバキアでは4案件に総額1,000万ユーロ、チェコでは3案件に1,250万ユーロを投じる。また、ポーランド、ウクライナ、ハンガリーでは2,100万ユーロを投じてエルガスのガス販売事業を強化する。
\GGEの2013年上半期の売上高は前年同期比71％増の1億930万ユーロに拡大した、営業利益は710万ユーロ、税引き後利益は540万ユーロだった。現在の株主構成は実業家のイヴァン・クモトリク氏が80％、ローランド・トート社長が10％、ロマン・ヤンコヴィ監査役が10％となっている。
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