2014/2/12

チェコ・スロバキア

独テレコム、チェコ子会社を完全買収

この記事の要約

独通信最大手のドイツテレコムは10日、チェコ子会社であるTモバイル・チェコへの出資比率を100%に引き上げたと発表した。汎欧州総合サービスの提供を目指す戦略の一環。出資構造や経営手続きを簡易化し、チェコ法人サービスの拡充 […]

独通信最大手のドイツテレコムは10日、チェコ子会社であるTモバイル・チェコへの出資比率を100%に引き上げたと発表した。汎欧州総合サービスの提供を目指す戦略の一環。出資構造や経営手続きを簡易化し、チェコ法人サービスの拡充を加速する。

ドイツテレコムの発表によると、株主連合が保有する39.23%を8億ユーロで取得する。チェコ子会社はすでに連結決算に組み入れられており、業績などへの影響はない。

ドイツテレコムはチェコで現在、GTSセントラル・ヨーロッパと、チェコ子会社の事業統合を進めている。固定網の拡充を基盤に、法人向けサービスを強化していく方針だ。

今回の買収から判断すると、ドイツテレコムは年初に就任したヘットゲス新社長の下でも、従来の積極買収戦略を継続するもようだ。メディア報道によれば、今月に入りギリシャ政府にOTE株10%の追加取得を提案したほか、スロベニアテレコムの民営化にも関心を示しているという。ハンガリーでは、マジャールテレコム完全買収の可能性も指摘されている。

ドイツテレコムは昨年11月の中東欧固定網通信事業者GTSの買収に5億4,600万ユーロを投じた。(「ドイツテレコム、スロベニアテレコム民営化に関心」も参照)