オーストリア石油大手OMVのルーマニア子会社ペトロムが19日発表した2013年12月通期決算(速報値)の最終利益は48億2,000万レウ(10億9,100万ユーロ)となり、前期から22%増加した。コスト管理の徹底や製油所の稼働率向上が増益に貢献した。現地の独語紙『アルゲマイネ・ドイチェ・ツァイトゥング』によると、ルーマニア企業の最終利益が10億ユーロを突破したのは初めて。
売上高は8%減の241億8,000万レウ(54億7,000万ユーロ)に低下した。電力取引が増加した一方、石油製品で需要が落ち込み、足を引っ張った。
事業別の売上高シェアは、精製・販売事業(R&M)が79%で最多。ガス・エネルギー事業(G&E)は16%、探索・生産事業(E&P)は5%だった。