ロシア連邦銀行はこのほど、今年の経済成長予測を従来の2%から1.5~1.8%に下方修正した。2015、16の両年についても、従来の2.5~3%から2%以下に引き下げた。
ナビウリナ総裁は理由として、消費の減速傾向が顕著になってきたことを挙げた。同総裁は「内需が引き続き経済成長をけん引するが、収入の伸びが減速し、新規貸し出しが縮小していることが足かせとなる」と指摘したうえで、ルーブル安が輸出企業に有利に働くものの、減速を食い止めるだけの効果はないとの見解を示した。
一方で経済省は経済の伸び悩みを懸念しながらも、今年2.5%の成長を予測している。
ロシア国内総生産(GDP)は2013年に前年比1.3%増にとどまり、金融危機の影響が出始めた2009年以来で最低を記録した。