2014/3/12

ハンガリー

ハンガリー政府、エーオンのハンガリー事業買収へ

この記事の要約

ハンガリー国営電力会社MVMは5日、独エネルギー大手エーオンからハンガリーの発電・ガス供給会社の株式を取得することで基本合意した。資産査定(デューデリジェンス)を行った上で、買収価格の交渉に入る。年内の買収手続き完了を見 […]

ハンガリー国営電力会社MVMは5日、独エネルギー大手エーオンからハンガリーの発電・ガス供給会社の株式を取得することで基本合意した。資産査定(デューデリジェンス)を行った上で、買収価格の交渉に入る。年内の買収手続き完了を見込む。

今回の取引の対象となっているのは家庭向けガス・電力供給会社E.ON Energiaszolgaltato、送ガス網運営会社のE.ON Kozep-dunantuli GazhalozatiとE.ON Del-dunantuli Gazhalozati、顧客管理会社 E.ON Ugyfelszolgalatiの4社。オルバン政権はエネルギー料金引き下げを目的に石油、ガス、水道などの公益事業の再国有化を進めており、エーオンからの事業買収もその一環だ。

MVMは昨年も、エーオンからハンガリーの天然ガス取引子会社とガス備蓄子会社の資本100%を12億4,000万ドルで取得した。また同12月には独RWEからブダペストのガス供給会社フェーガーズの株式49.8%を譲り受ける意向を表明した。