2014/3/12

バルト三国

タリン港の1-2月期貨物処理量、前年水準を維持

この記事の要約

エストニア国営のタリン港運営会社タリナ・サダムが3日発表した2014年1-2月期貨物処理量は540万トンとなり、前年同期とほぼ同じ水準を維持した。2月単月では260万トンで、同じく前年同月並みだった。現地英字紙『バルティ […]

エストニア国営のタリン港運営会社タリナ・サダムが3日発表した2014年1-2月期貨物処理量は540万トンとなり、前年同期とほぼ同じ水準を維持した。2月単月では260万トンで、同じく前年同月並みだった。現地英字紙『バルティック・コース』が5日付で伝えた。

2月の貨物取扱量を種類別にみると、固体ばら積み貨物は21万2,300トン(29.9%増)、液体ばら積み貨物は187万5,800トン(6.4%減)、コンテナ処理量は25.9%増の2万839 TEU(20フィートコンテナ換算。重量ベースでは17万1,700トン)、ローロー船(船の中にトラックやトレーラー等が自走して乗り込み、貨物の積み降ろしを行う輸送船のこと)の積み替え量は29万2,900トン(7%増)だった。

旅客輸送では、2月の旅客数は6%増の59万1,500人弱、1-2月の累計では4.2%増の112万9,800人へ上昇した。2月の船舶寄港数は貨物船173隻、旅客船331隻だった。

なお、2013年通期は貨物処理量が前期比4.2%減の2,820万トンへ縮小する一方で、利用旅客数は4.5%増の920万人に増加した。タリナ・サダムの純益は21%増の3,970万ユーロに拡大した。

タリン港はサンクトペテルブルグ、プリモルスク、ウスチ・ルーガのロシア3港に次いで、バルト海で4番目に規模が大きい。ムーガ港、旧市街港(ヴァナサダム)、パルヤッサーレ港、パルディスキ南港、サーレマー港の5港区を有する。