2014/3/26

チェコ・スロバキア

ポルシェ、次世代「カイエンSUV」をスロバキアで生産

この記事の要約

独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車メーカー、ポルシェは、2017年から次世代「カイエンSUV」の全工程をVWスロバキアのブラチスラバ工場で行うことを計画している「メイド・イン・ジャーマニー」にこだわってきた同社が最 […]

独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車メーカー、ポルシェは、2017年から次世代「カイエンSUV」の全工程をVWスロバキアのブラチスラバ工場で行うことを計画している「メイド・イン・ジャーマニー」にこだわってきた同社が最終組み立て工程を国外に移管するのは初めて。英『ファイナンシャル・タイムズ』が18日付で報じた。

今回の決定の背景には、ポルシェおよびVWが進める生産効率化がある。ブラチスラバ工場ではトゥアレグやアウディQ7など、VWグループの大型SUVを製造している。現行のポルシェ・カイエンSUVも、車体を含む多くの部品がブラチスラバ製だ。

最終組み立て工程を独ライプチヒ工場からブラチスラバ工場へ移管することで「メイド・イン・ジャーマニー」の刻印が消えることについてポルシェは、「重要なのは、今後もドイツで全車種の設計・開発に取り組んでいくこと」とコメントしている。

高級車は生産国がブランドイメージに直結しており、メーカーが国外に生産を移管したがらない傾向にある。VWも英クルーのベントレー工場に昨年8億英ポンドを投資した。伊フィアットもマセラッティ生産はイタリアに残す方針だ。