2014/3/26

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

スロベニア3大銀行、不良債権比率は2割=中央銀総裁

この記事の要約

スロベニア銀行(中央銀行)のヤズベツ総裁は24日、同国の最大手銀3行(新リュブリャナ銀行(NLB)、新マリボル信用銀行(NKBM)、アバンカ)の不良債権比率が約2割に上っている事実を明らかにした。ただ、昨年12月に決まっ […]

スロベニア銀行(中央銀行)のヤズベツ総裁は24日、同国の最大手銀3行(新リュブリャナ銀行(NLB)、新マリボル信用銀行(NKBM)、アバンカ)の不良債権比率が約2割に上っている事実を明らかにした。ただ、昨年12月に決まった公的救済措置によって不良債権の大半を4月末までに受け皿機関である銀行不良債権管理機構(DUTB)に移管できる見通しであることから、これらの銀行が支払い不能に陥るリスクは小さいとの見解を示した。

最大手のNLBでは貸出額に対する不良債権の比率が20~25%にも上る。同行のメジャ(Medja)総裁は同行をめぐる厳しい状況について、「景気はよくないが、すでに不良債権引当金を計上している」と述べ、短期的に経営が危うくなることはないとの見方を示している。

NLB、NKBM、アバンカはいずれも100%国有企業で、NLBとNKBMについては年内民営化が予定されている。しかし、◇政府による資金注入後もムーディーズによる両行の信用格付けは「投資不適格」◇政府が最低25%の出資を継続――などの理由から、良好な条件での売却は難しいとみられている。