2014/4/2

ハンガリー

ハンガリー信用格付け見通し、「安定的」に引き上げ=S&P

この記事の要約

米信用格付け会社のスタンダード&プアーズ(S&P)は3月28日、ハンガリー長期信用格付けの見通しを「ネガティブ」から「安定的」に引き上げた。格付け自体は外貨・自国通貨建てともに「投機的」とされる「BB」に据え置 […]

米信用格付け会社のスタンダード&プアーズ(S&P)は3月28日、ハンガリー長期信用格付けの見通しを「ネガティブ」から「安定的」に引き上げた。格付け自体は外貨・自国通貨建てともに「投機的」とされる「BB」に据え置いた。

見通し引き上げの理由として、◇経済の安定化◇経常・資本収支の黒字化◇今年と来年の経済成長が平均2%と従来予測を上回る見通し――を挙げた。

一方で、政府の施策の予想が比較的難しいなか、外貨建て債務残高が依然として大きい状況にあると指摘。景気拡大に加えて、投資環境を改善させる政策の実施や、対外流動債務の継続的な縮小がみられれば、格付けを引き上げるとの見通しを示した。

格下げにつながるリスクとしては、◇景気回復のペースが予想を大きく下回る◇金融機関による貸し剥がしの拡大――などを挙げている。