2014/4/2

チェコ・スロバキア

スロバキア建設入札談合裁判、総額4500万ユーロの罰金確定

この記事の要約

スロバキア高速道路建設入札をめぐる価格談合裁判で、このほど最高裁の判決が確定し、建設6社に総額4,500万ユーロの罰金支払いが命じられた。これはスロバキアの罰金として過去最高だ。6社はまた、同国における今後の入札への参加 […]

スロバキア高速道路建設入札をめぐる価格談合裁判で、このほど最高裁の判決が確定し、建設6社に総額4,500万ユーロの罰金支払いが命じられた。これはスロバキアの罰金として過去最高だ。6社はまた、同国における今後の入札への参加が禁じられる。その期間などの詳細は競争当局(PMU)が決定する。

談合で有罪となったのは、ポルトガルのモタ・エンギル(罰金額:1,388万ユーロ)、墺ストラバグ(1,221万ユーロ)、スウェーデンのスカンスカ(898万ユーロ)の外資系企業のほか、スロバキアのドプラスタフ(657万ユーロ)、インジニエルスケ・スタウビ(302万ユーロ)、ベタモント(13万ユーロ)。2004年にスロバキア北部の高速道路D1号線8キロメートル区間を対象に実施された入札が問題となった。

PMUは、6社の応札内容を詳細に分析し、提示価格に一定の規則性がある事実を発見。偶然には起こりえないとして2006年に罰金処分を言い渡していた。企業側はこれを不当として裁判に訴え、第一審判決で勝訴したものの、昨年末の最高裁では敗訴となっていた。