2014/4/2

ロシア

ルサールの赤字が大幅拡大

この記事の要約

アルミニウム世界最大手の露ルサールが3月28日発表した2013年12月通期決算の最終損益は32億2,200万ドルの赤字となり、赤字幅は前期(5億2,800万ドル)の6倍強の水準に膨らんだ。アルミの供給過剰による価格下落に […]

アルミニウム世界最大手の露ルサールが3月28日発表した2013年12月通期決算の最終損益は32億2,200万ドルの赤字となり、赤字幅は前期(5億2,800万ドル)の6倍強の水準に膨らんだ。アルミの供給過剰による価格下落に加え、減産にからむ減損処理・リストラ費用で20億ドルを計上したことが響いた。売上高は10.4%減の97億6,000万ドル、営業利益(EBITDA、調整済みベース)は28.9%減の6億5,100万ドルだった。

13年の生産量はアルミが385万7,000トン(7.6%減)、アルミナが731万トン(2.2%減)、ボーキサイトが1,141万8,000トン(7.7%減)。アルミ新地金・合金の販売量は9.9%減の378万8,000トンに後退した。

ロンドン金属取引所(LME)でのアルミ取引価格は昨年、1トン当たり平均1,845ドルで、前年(同2,018ドル)を8.6%下回った。ただ、需要地の需給などによって決まるLME価格への割増金が前年比30.3%増の271ドルに上昇したことから、アルミの平均販売価格(トン当たり)は2.9%減の2,154ドルと、比較的小幅な低下にとどまった。