2014/4/9

ポーランド

LOTポーランド航空、5年ぶりに黒字転換

この記事の要約

LOTポーランド航空が2日発表した2013年12月期決算(速報値)の最終損益は、2,600万ズロチ(860万米ドル)の黒字となった。黒字計上は08年以来5年ぶり。再建計画に基づく効率化とボーイング787型機「ドリームライ […]

LOTポーランド航空が2日発表した2013年12月期決算(速報値)の最終損益は、2,600万ズロチ(860万米ドル)の黒字となった。黒字計上は08年以来5年ぶり。再建計画に基づく効率化とボーイング787型機「ドリームライナー」の人気がけん引した。今期は営業利益の黒字化を見込む。

LOTによると、費用対効果が大きく向上したことに加え、売り上げが拡大して採算性が上がった。管理費縮小、人員削減、燃料節減、航空券販売費の圧縮、サプライヤー契約の見直しなども黒字化に貢献した。

欧州連合(EU)の欧州委員会に提出した再建計画では、当期最終損益で1億9,600万ズロチの赤字、営業損益で1億4,200万ズロチの赤字を見込んでいた。今期は7,000万ズロチの営業利益計上を見込む。

LOTは今期、再建措置完了後(2015年10月以降)の路線ネットワーク戦略を立案するほか、引き続き戦略投資家を探す。また、2回目の国家助成額をできるだけ縮小することや、再建計画に対する欧州委の正式承認取得も課題となる。

ドリームライナーはバッテリー出火などの問題が起きて運行が一時中止されるなど、財務に悪影響を及ぼすとみられていた。しかし、昨年4月に運航を再開すると、快適な乗り心地でビジネス客の利用が伸びて売上が拡大。低燃費も相まって、採算性アップにつながった。