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2014/4/16

ポーランド

トゥスク首相、ユーロ導入に前向き

この記事の要約

ポーランドのトゥスク首相は8日、ユーロ導入は安全保障の強化につながるとして、導入に前向きな姿勢を示した。ただ、具体的な導入時期については言及を避けた。 同首相は有力誌「ポリティカ」(電子版)に掲載されたインタビューで、「 […]

ポーランドのトゥスク首相は8日、ユーロ導入は安全保障の強化につながるとして、導入に前向きな姿勢を示した。ただ、具体的な導入時期については言及を避けた。

同首相は有力誌「ポリティカ」(電子版)に掲載されたインタビューで、「ユーロ加盟は戦略的に見て西欧で最も重要な国々の一員としての地位を確実なものとし、安全保障を向上させるチャンスだ」と積極的な考えを示す一方で、導入には様々なハードルがあると指摘。「幻想を抱いてはならない。金融危機はユーロ圏の統合深化をもたらした。ポーランドは政治・経済的な理由から、今後数年はユーロに加盟することはない」と述べた。

ユーロを導入することは、欧州中央銀行に通貨発行権を移譲することを意味する。ポーランドでは中央銀行が通貨発行権を保有すると憲法で定められており、ユーロを導入するためには憲法改正が必要となるが、与党は現在、改正に必要な議席を確保していない。